OWNER’S VOICE VOL.7
NT HOUSE SHINJUKU-KU TOKYO
木枠の窓に大きな吹き抜け、隅々までこだわりが詰まった家
道路から少し奥まって建つTさま邸。広いアプローチを抜けるとまず中庭があり、
そこから玄関に迎えられます。入るとすぐにカフェのようなダイニングと、
吹き抜けに面した大きな窓を持つリビングへ。次々と変わる景色が魅力的なお住まいです。
マイホームの夢がかなうと感じた、
ときめきの出会い
社宅の退去期限を見越して家づくりに乗り出したTさまご夫妻。「以前はマンションだったので、庭のある家が欲しかった」と振り返ります。とはいえ、土地探しにはひと苦労。さらに大変だったのは依頼先探しで、土地購入からフルキスペースデザインとの契約まで、実に1年以上を費やしたそうです。
―この土地に決めた理由は?
Tさま(以下T):都内の土地は建築条件付きが多く、自由な家づくりはできそうになかったんです。その中で、ここは比較的面積にゆとりがあり、建築条件もありませんでした。
T夫人:私には、家を建てるなら実現したい事がたくさんあったんです。一番は木枠の窓、それから吹き抜け…。絵本好きだった子供や家族が寛いで読書できるような空間にしたかったんです。
T:妻の願いをかなえるためには、自由設計が大前提でした。とはいえ、ハウスメーカーの中には、木枠が使えないところもありました。
T夫人:土地を買ってからは、いろんな会社に提案をつくってもらいました。何度か打ち合わせを重ねたこともありましたが、なかなか決められなくて…。そうこうするうちに、こだわりがあると建築費がかさむから、賃貸併用がいいという助言をいただいたんです。
T:それなら賃貸住宅の実績もある会社に頼もうと方向転換をして。候補に挙がったのがフルキスペースデザインでした。
―考えが変わったきっかけは?
T夫人:ダメモトで、私ひとりでフルキスペースデザインのオフィスを訪ねてみたんです。そうしたら、そのオフィスのインテリアが私の理想にぴったりで! 本当に胸がときめきました。
T:そのあと、書いていただいたプランを見たら、妻や私がかねてから望んでいたことや太陽光、床暖房まで全部ちゃんと盛り込まれていて驚きました。そんなところは今までありませんでしたから。
子どもたちの帰りを迎える、
庭に面した吹き抜けリビング
建物全体はコの字型。中庭を挟んで自宅と賃貸住戸を振り分け、お互いのプライバシーを守ります。この中庭が、玄関アプローチとリビングのテラスを兼ねています。
—玄関もリビングも、同じ中庭に面しているんですね。
T夫人:リビングを2階に持っていく案もありましたが、庭とのつながりにこだわりたかったものですから。息子たちが帰宅するのが見えて、すぐに迎えてあげられることも大切でした。
T:道路から奥まった中庭なので、窓を開けていても人目が気になることはありません。
T夫人:玄関とリビングの間のドアにも窓を付けました。このドアはオリジナルでつくっていただいたもの。蝶番やドアノブもかわいいでしょう。
T:ほかのドアは、フルキスペースデザインが用意してくれた選択肢のなかから選んでいます。どれもこれまでの住宅に使った実績のあるものですから、耐久性や気密性など、性能面でも安心感がありますね。
T夫人:リビングの一部を吹き抜けにして、庭に面した大きな窓をつくっていただきました。サッシは機能性で選んでいますが、念願の木枠はウォールナット。イメージ通りに仕上がって、本当にうれしいです。
—道路面にも、ウォールナットの出窓がありますね。
T夫人:一見すると出窓のようですが、窓の下は収納になっています。奥行きの深いウォールナットの木枠がきれいでしょう。この窓は道路からも見えるので、ヨーロッパの家の窓辺みたいに、お気に入りのシュヴィブボーゲンを飾りたいです。
じっくり考えてつくった、
使いやすさ抜群のキッチン
ダイニングテーブルはやさしい円形。隣接するキッチンは独立タイプで、5畳ほどの広さです。シンクの前に白いタイル張りの出窓があり、家事も楽しくなりそうです。
—キッチンをダイニングから独立させた理由は?
T夫人:リビングダイニングに生活感をにじませたくなかったので。ダイニングから行き来はしやすいけれど、キッチンの中が丸見えにならない配置になるようにお願いしました。扉こそありませんが、シンクの中も作業台の上も、うまく壁に隠れます。
—キッチンそのものにも、かなりこだわったと伺っています。
T夫人:独立型でも家族から孤立したくはないので、子どもたちが一緒に入って手伝えるぐらいの広さにしました。通路の幅や窓の大きさ、高さなど、寸法もフルキスペースデザインと相談しながら、実際に測って決めています。
T:キッチンを決めるまでにも相当時間をかけたよね。
T夫人:ショールームにもずいぶん通いました。コンロはガスと電気、両方のお料理イベントに参加して、仕上がりの味も確認した上で決めています。
—2階のプライベートゾーンはどうなっていますか。
T:吹き抜けの上が夫婦の寝室で、大きな窓からシンボルツリーを眺望することができます。息子ふたりの部屋は隣同士、引き戸でつながっています。いつか彼らが巣立ったら、一つの大きな部屋としても使えるようにしていただきました。
T夫人::片方は天井が高く、片方は眺めがよくて、それぞれ特徴があって両方素敵。選ぶときも兄弟げんかにはならなかったようです。
T:私が一番気に入っているのはお風呂ですね。落ち着いたトーンで二面に窓があり、まるで露天風呂のような気分で入浴できます。
—家ができるまで長い時間がかかりましたが、今のご感想を。
T夫人:フルキスペースデザインとの出会いがなければ実現できなかったと思います。自分たちの意見を思う存分伝えて完成させた家なので、思い入れはひとしおです。